映画を見るなら、面白いだけじゃなく「見てよかった」と思える作品に出会いたいですよね。
40代以降の独身女性には、そんな作品を探すときに洋画をおすすめしたいです。
日本の映画やドラマって、独身女性が「結婚できない」「一人で寂しい」「このままでいいのか」と悩んでいる設定が多くないですか?
洋画の場合、女性の描き方が日本とちょっと違います。
恋人がいなくても、離婚していても、独身でいても、それだけでその人の人生を語ろうとしない作品が多いんですよね。
仕事に夢中な人もいれば、旅をする人もいる。友人との関係が大きな存在になっている人もいるし、一人で暮らすことを選んでいる人もいます。
日本の作品では独身女性がネガティブに描かれることも多いですが、洋画を見ると、自分の周りにはいない女性の人生をたくさん見ることができます。
今回はその中から、独身女性におすすめしたい「これ、見てよかった」と思える洋画を8本選びました。
プラダを着た悪魔

ファッションに興味のない女性が、一流ファッション誌の厳しい編集長のもとで働き始めます。仕事を通して成長し、華やかな世界に染まっていく一方、大切な人との関係や自分らしさを見つめ直し、本当に望む人生を選んでいく物語です。
華やかなファッションの世界で、厳しい環境にも負けず成長していく姿はとにかくかっこいい。でも、この映画の魅力は「仕事で成功すること=幸せ」と描いていないところです。
主人公の女性には恋人がいますが、この映画は恋愛を人生のゴールにはしていません。
仕事で認められるようになるほど恋人や友人との関係も変わっていき、その中で主人公が選ぶのは「結婚するか、しないか」ではなく、これから自分はどんな仕事をして、どう生きたいのかということ。
女性の人生を恋愛や結婚だけで終わらせない。そこが、独身女性にこの映画をおすすめしたい理由です。
ワタシが私を見つけるまで

恋人と別れ、初めて一人の時間を過ごすことになった女性が、ニューヨークで仕事や恋愛、友情を経験しながら、初めての独身生活を過ごしていく物語です。
登場するのは、タイプの違う4人の独身女性。恋人が欲しい人もいれば、一人を楽しんでいる人もいるし、結婚したい人もいる。それぞれ恋愛や結婚に対する考え方が違います。
「酒を飲んで男と寝てもいい相手は探せないよ」
「恋しているという状態に執着するあまりに自分を見失ってた」
などの名言も多く出てきます。
独身女性の映画というと、最後は「素敵な男性と出会って幸せになりました」になりそうですが、この映画はそうじゃない。
恋愛したい気持ちも、一人でいたい気持ちも、結婚したい気持ちも出てくるから、「それ、わかる」と思う場面がきっと一つはあると思います。
サムワン・グレート ~輝く人に~

長年付き合った恋人との別れをきっかけに、人生の転機を迎えた女性の物語です。失恋の悲しみを抱えながらも、親友たちに支えられ、新しい仕事や未来へと進んでいきます。恋愛だけでなく、友情や自分らしい人生を選ぶことの大切さを描いた作品です。
失恋したとき、女友達がいてよかったと思ったことがある人には、かなり刺さる映画です。
長年付き合った恋人と別れた主人公を支えるのは、二人の女友達。失恋したからといって家でずっと泣いているわけではなく、友達と飲んで、遊んで、くだらないことで笑います。
でも、楽しく騒いでいたのに、ふとした瞬間に元恋人を思い出す。昔の曲を聴いただけで一気に記憶が戻ってきたりする。「失恋した直後って、そうだったな」と思う場面がすごくリアルです。
そして、そんなとき一緒にいてくれる女友達がいる。
恋人とは別れることがあっても、女友達との関係はまた別に続いていく。「女友達っていいな」と改めて思える映画です。
トスカーナの休日

離婚を経験し、人生に行き詰まりを感じていた女性が、旅先のイタリア・トスカーナで古い家を衝動的に購入します。慣れない土地での暮らしや新しい人々との出会いを通して、それまでとはまったく違う生活を築いていく物語です。
離婚した女性のその後を描く映画なのに、「次の結婚相手を見つける話」になっていないのがいいんですよね。
恋愛も出てきますが、それ以上に楽しそうなのが、思いがけず始まったイタリアでの暮らし。家を直したり、新しい人たちと知り合ったり、それまでとはまったく違う毎日が始まります。
結婚生活が終わっても、人生まで振り出しに戻るわけじゃない。
予定していた人生とは違っても、そっちのほうが面白いことだってある。そんな人生を見せてくれる映画です。
わたしに会うまでの1600キロ

人生に迷い、大切なものを見失っていた女性が、自分自身を取り戻すため、約1600キロにも及ぶ過酷な一人旅に挑みます。さまざまな困難や過去の記憶と向き合いながら歩き続ける中で、少しずつ心を整理し、新しい人生へ踏み出していく実話をもとにした物語です。
女性が一人で1600キロも歩く。それだけでも見たくなりませんか?
主人公は、最初から強くて自立した女性として描かれているわけではありません。離婚して、生活もボロボロになって、そこから一人で歩き始めます。
しかも、旅の途中で素敵な男性と出会って人生をやり直す話でもありません。
離婚後に選んだのが、再婚でも転職でもなく「1600キロ歩く」。そんな人生の立て直し方もあるのかと驚かされます。
テルマ&ルイーズ

2人の女性が、日常から離れて気晴らしのドライブ旅行へ出かけます。しかし、旅先で起きたある事件をきっかけに、人生が大きく変わることに。警察から追われながら旅を続ける中で、自由や友情、自分らしく生きることを求めていく2人の姿を描いた物語です。
仕事や恋愛、人間関係に疲れて、「なんで女ばっかり我慢しなきゃいけないの?」と思ったことがある人なら、2人がどんどん日常から飛び出していく姿にスカッとします。
もちろん、やっていることはとんでもない。でも、ずっと我慢してきた女性たちが「もう知らない!」と車を走らせていく勢いが気持ちいいんですよね。
そして何より、最後まで一緒に突っ走る女同士の友情が最高。
「全部放り出してどこかへ行きたい!」と思ったことのある独身女性には、かなり刺さる映画です。
マンマ・ミーア!

ギリシャの美しい島を舞台に、結婚を控えた娘が「本当の父親を知りたい」と、母親に内緒で父親候補の3人を結婚式に招待します。突然現れた昔の恋人たちに母親は大慌て。恋や家族、友情が入り混じる中、結婚式をめぐって思いがけない展開が巻き起こる、明るく楽しい物語です。
この映画、娘の恋愛より母親世代の女性たちを見ているほうが楽しいんですよね。
昔の女友達が集まれば歌って踊って大騒ぎ。昔の恋人たちが現れれば恋愛だって始まる。若い頃の思い出もあるけれど、過去を懐かしんでいるだけではありません。
母親世代の女性たちが、まだまだ恋をして、友達と遊んで、人生の続きを楽しんでいる。
「歳を取ったら人生は落ち着いていくだけ」みたいな感じが全然ない。そこが40代以降に見ると最高なんです。
ノマドランド

夫を亡くし、住んでいた町も失った60代の女性が、車で暮らしながら季節労働をしてアメリカ各地を旅します。旅先で同じように車上生活をする人々と出会い、別れを繰り返しながら、自分なりの居場所や生き方を見つけていく物語です。
60代の一人暮らしと聞いて、車でアメリカ各地を移動しながら働く生活を想像する人は、まずいないですよね。
この映画に出てくるのは、いわゆる「老後の安心」とはかなり違う暮らしです。持ち家もなく、同じ場所に住み続けるわけでもなく、季節ごとに仕事をしながら車で移動していきます。
決して楽な生活ではないし、これをそのまま真似したいわけでもない。でも、60代からの暮らし方って、自分が想像しているよりずっといろいろあるんだと驚かされます。
老後の暮らしをなんとなく一つの形で想像していた人ほど、見てほしい映画です。
今回紹介した8本だけでも、仕事に夢中になる女性、離婚後に海外で暮らし始める女性、女友達と突っ走る女性、60代で車暮らしをする女性と、本当にいろいろです。
自分の周りにはいない女性の人生を見られる。これが、40代以降の独身女性に洋画をおすすめしたい一番の理由です。
次に映画を見るときは、気になった一本からどうぞ。